やりたい事が出てきた！夢を諦めたくないから、今の仕事を辞めたいけど大丈夫？

この記事では「やりたいことがある」「夢を諦めたくない」と悩んで、仕事をやめようと考えている人の為の記事です。

　✔︎ やりたいことが出てきたけど、思い切ってキャリアチェンジしてもいい？
　✔︎ 夢を諦めたくないからと、仕事を辞めても大丈夫？

という疑問について、中小企業から大企業にステップアップ転職した経験のある筆者が、解説していきます。

事前に確認しておきたいふたつのこと

やりたいことは目的・目標であるかを見極める

最初に質問します。あなたがやりたい、と思っていることは、本当に実現したい目的・目標なのでしょうか。

そりゃそうだよ、やりたいことがこれなんだから！と思った方もいるかもしれません(笑)。

もうちょっと説明させて下さい。

「やりたいこと」はもう少し掘り下げると、何かしらの目的や目標と、それを叶えるための手段に分けられます。

やりたいことを考える時は、目的や目標を第一に考えることが大切です。

別の言葉で言い換えると、それが叶うとき、どういう状態、どういう気持ちであればハッピーなのか？ということをまず設定すべきなのです。

しかし、人はどうしても目的と手段をごっちゃにして、つい、分かりやすい“手段”を、やりたいことだと勘違いしてしまいやすいのです。

もちろん、手段だけでも見えているあなたは素晴らしいので、まずは、自信を持ってください。

ただ、手段だけで突き進む場合、弊害が二つあります。

ひとつは、目的がずれていると、手段だけ叶っても幸せになれない点です。

例をひとつ挙げます。写真を撮るのが好きだから、写真で食っていくぞ、と思っているYさん。

とても人懐っこく、人と話すのが好きな明るい方です。しかし、カメラマンになった今幸せではありません。

実は、カメラマンといっても、工業製品や食品などの商品を撮影する仕事に就いていました。レンズから見える物とにらめっこする日々はYさんにとって苦痛。

よくよく考えると、写真が好きなのも、レンズを通じて人とコミュニケーションを取ることに魅力を感じていたから。

カメラよりもコミュニケーションが重要度が高いにも関わらず、手段である「写真で食っていく」に気を取られてしまっていたことで、手段を実現しても、苦痛になってしまった例です。

もうひとつの弊害は、あなたのやりたいことの叶え方が狭められてしまう点です。

例えば、作家になりたい！と思っているとします。

作家になるのは大変で、なかなかすっとなれるものではありません。

しかし、よくよく考えてみると、作家になりたい理由は、文章を書くのが好きで、自分の文章を読んで、人が楽しい気持ちになったら嬉しいし、自分自身も文章でお金を稼げたら最高だ、と思っているのだと気づけたとします。

そうすると、それが叶うのならば必ずしも作家である必要はないかもしれないと思いませんか。

例えば、ジャーナリストやWebライターなどでも、自分の文章を届けることで人を幸せにし、お金を稼ぐことが出来ます。

これに気がつけないと、自分で自分の道を狭めてしまうことになります。

自分の本当の意味で実現したいこと、幸せになることが、ゴールとして設定されているか？

今一度、確認してみてください。

負けないことが大切

やりたいことが見つかると、つい、今の仕事は早く辞めて、やりたい事に全力で取り組みたい、という気持ちが大きくなってしまいます。

しかし、落ち着いて下さい。

孫氏の兵法でも、戦は戦わないのがセオリーで、仮に戦う場合も、負けない方法を固めるのが大切、と説かれています。

確かに、急にカメラマンになったり、作家になったり、それ以外の事でもやりたいことを始める場合、最初からいいポジションで採用されたり、しっかり稼げるとは限りません。

過去に諦めた夢ややりたいことというのは、大抵、簡単に成功しないことだと仮定すると（だからこそ、これまで挑戦しなかったんだよね）、一発で仕留めるのは難しいことが想定されます。

それを一発、イチかバチか賭けるのは、よほどのバカか、ギャンブラーぐらいでしょう。

まずは、即死する状況を避けて、仮に失敗しても死なない状況を確保した上で挑戦することが、成功する秘訣と言えるでしょう。

また、夢見たその仕事が、やってみると自分の思い描いているものでなかったり、自分に合わないこともあり得ます。

やってみるまでは、いい部分しか見えていないことが多いので、仕方ない部分ではあります。もし違うと思った場合、すぐに引き返せる状態を残しておくのも、大切なリスクヘッジですね。

一発フルスイングしに行きそうになるところをグッと堪えて、冷静に考えましょう。

やりたいことの実現の仕方

社内で出来ないか模索する

まずは、今の会社で、それを実現する方法がないか、探してみましょう。

自分がやりたいことを企画を立てて上申してみたり、部署異動でそれが出来るポジションが無いか探してみて下さい。

やりたい事が自分に合っているかは、やってみたいと分からないところもあります。

社内異動というのは、一番リスクが少なく、新しいことにチャレンジする方法と言えます。

社風も社内の人間も知っている状態ですし、給料もこれまで通り入ってくる状態を保つことが出来ます。

まずはこれで経験をし、自分でやっていけそうだと思えば、更に違う会社に転職したり、独立していけば、失敗が少なく、夢に近づくことが出来るでしょう。

仕事を辞めずまずは土日で始める

社内では、自分の夢をかなえる仕事がない場合もあります。

また、部署異動がなかなか簡単に出来ない会社もあります。

そういう場合、思い切って仕事を辞めるのではなく、月曜日から金曜日まではそのまま仕事を続け、週末に自分のやりたいことを始めてみることを推奨します。

今の時代、ネットを探せば、だいたいどんな仕事でもチャレンジしてみることが出来ます。

例えば、クラウドソーシングを知っていますか。クラウドソーシングとは、発注者（企業など）が依頼したい仕事と、仕事をしたい受注者（私たち）をマッチングしてくれるサービスです。

翻訳やカメラマン、ライティング、デザイン、動画作成、音楽制作、プログラミングなどなど、多くの仕事をクラウドソーシング上や様々なネット上のプラットフォームで見つけることが出来ます。

それ以外にも、動画や自分の文章を自分で発信することは、今の時代、容易ですし、小説や作品を作って出版社やデザイン事務所に持ち込んでアピールすることも出来ます。

自分がやりたいことをイベント企画してみることで、人々の反応を直に得ることも出来ます。

これであれば、自分の能力や向き不向きを確認することが出来ますし、自分がやりたいサービスが社会からどれぐらい求められているか、どれぐらい価値を生み出すことが出来そうか確認出来ます。

そうすれば、大きく外して、復活できない自体は、避けられるでしょう

（爆死しても、会社員の収入があれば、何度でもやり直すことができます）。

上手く軌道に乗って着たり、形になりそうな見込みが立てば、こちらの比重を増やせば、失敗することなく、やりたいことを実現することが出来ます。

この方法をお伝えすると、数人に一人に言われることがあります。

それは「うちの会社では副業が禁止されています」。

今の時代、大企業でも副業解禁をしはじめている流れではありますが、まだまだ浸透は仕切っていません。

しかし、会社のルールでは副業禁止かもしれませんが、後ろ盾がない状態で仕事を辞めるより、会社に内緒で副業をする方がリスクが少ないと私は思います。

そのリスクを取れない、または、会社と交渉をして週末の業務に支障がない範囲で副業をすることへの交渉が出来ない様な人は、なかなか新しいことに挑戦しても、成功出来ない様に思います。

会社に内緒で副業をすることは、自己判断にはなりますが、バレてその時辞めるのも、今思い切って辞めるのも、結局辞めるのであれば、まずは内緒でやるのも悪くないのではないでしょうか。

それでも、やはり副業禁止が気になる場合、ベースの収入を得られる仕事に転職をして、夢を追いかけましょう。

転職をするなら、とりあえず、転職エージェントに相談をしてみてはいかがでしょうか。

最後に

やりたいことが出てきたというのは、とても喜ばしいことです。

大人になると、どうしても、これまで築いた地位や周りの目、様々な言い訳に押しつぶされて、自分の素直な声に耳を傾けることが難しくなる中、しっかりとその声を拾い上げた自分をしっかり褒めてほしいものです。

その上で、せっかくの夢を潰してしまわない様に、いい道を模索し、どんどんチャレンジしてほしいと思います。