外資系企業で働いている人はどういうことを感じているのか、気になったことはありませんか。
ということで、外資系企業に働く人に「外資系企業で働いていると感じる時」についてアンケートを集め、実際に外資系企業で働く筆者がその結果をまとめました。
調査概要
今回は、外資系企業で働いている男女を対象に「外資系企業で働いていると感じる瞬間は?」のアンケート調査を実施しました。
アンケート概要
・調査期間:2024年5月6日~5月22日
・調査方法: クラウドワークス
・回答数: 35名
アンケート回答者の性別
アンケート回答者の年齢
外資系企業で働いていると感じる時
- 英語でのコミュニケーションが大変
- 結果主義なところ
- 異文化が溢れてる
- 職責範囲外のことはやらない
- 時差や距離が大変
- 働き方の自由度が高い
外資系を感じる時①英語でのコミュニケーションが大変
組織のリーダーが日本人でなく、社内会議が英語で開催される
色々な国籍の人が働いていて英語の訛りが強くて彼らの英語が聞き取れないことがある。
昇進試験に必ず英語が必要で、TOEICだけでなく、GTECの得点も基準となる。
外資系で大変だと感じることは、英語でのコミュニケーションや国際的なプロジェクトへの参加において、自分のスキルや知識が試される瞬間です。
外国人のクライアントと打ち合わせをしている際に外資系企業で働いているなと思います
外国の方が使う英単語と日本語化した英単語の意味がよく違う事があって、意味が通じないことがたまにある。
社内の第一言語が日本語ではないとき
外資系=英語というイメージが強いと思いますが、働く部門によっては英語を全く使わないというのも、意外と外資系あるあると言えます。
とはいえ、がっつり英語を求められる企業・部門も多くあります。また、外資系で上に上がっていくには英語力が必須と言っても過言ではありません。
外資系を感じる時②結果主義なところ
完全成果主義。結果が出ないと居場所がなくなるどころか、直ぐさま淘汰される。
体育会系なので、弱音を吐けません。
日本の企業よりも給料は高いかもしれないけれど、常に試されている緊張感がすごいです。「up or out」というくらい、昇進できなければ会社を辞めなくてはいけないという緊張感の中で働くのが大変です。
人がすぐ辞めて、すぐ入ってくる
実力主義なので大変
若くても、才能のあるものは、どんどんプロモーションしていくところ
人の出入り(転職)が頻繁で辞める人から後任者への引継ぎも指導も何もないので、常に即戦力で自力で仕事できるようにしていなければならないことです。
「結果主義」「実力主義」は、外資系企業と聞いて一番に思い浮かべるイメージがあると思いますが、実際に中で働く人からも声が聞かれました。
但し、どれぐらい実力主義が厳しいかや人の出入りの激しさは、業界や職種、社風によって大きく異なります。
成績や仕事のアウトプットが給料や昇進に直結したり、努力が目に見える形で報われやすいので、やりがいや喜びは大きいとも言えます。
外資系企業は、大変な反面、効率的に働くことで結果を出すことに重きを置いたり、やるべきことをやれば自由に働けるなど、一度この働き方を味わうともう抜け出せなくなる人も多いです。
外資系を感じる時③異文化が溢れてる
グローバルな環境に身を置いていることを実感する時です。さまざまな国籍や文化を持つ同僚とのコミュニケーションが日常であり、異なる価値観や考え方を尊重しなければならない瞬間があります。
アメリカ本社から地方の支店にCEOが来社する事になり、ランチの準備をどうしようかと悩んでいたが、ボリューミーで美味しいサンドイッチを準備したらかなり喜ばれた事。日本の役員みたいに懐石など準備せずに済んで、文化の違いだなと思った。
外国籍スタッフを部下にするため異文化コミュニケーション力が問われる。
外国から来た上司が日本語ができないのでつきっきりのアテンドがしんどい。
日本企業よりも宗教的な事柄に注意しないといけない(イスラム教の人とは飲みに行けない等)。
様々な国の人と働くので言語面(英語力)だけでなく、それぞれの文化や考え方に配慮した対応が必要なのは、外資系あるあるあと言えます。
自分の常識に囚われず、様々な違いを楽しんで働ける人は、外資系企業に向いていると言えるでしょう。
外資系を感じる時④職責範囲外のことはやらない
日本のようなプロセス重視ではなく結果を出すことがすべてなので、チームワークで問題解決していくことが難しい。
縦割りな考え方で目的のためなら手段を選ばない反面、結果を求める最短ルートを通るのが決断が速く着いていくのが大変です。
私が外資系で働いていて大変だと思う点に、徹底したセクショナリズムがあります。同じ管理系の業務に携わっていても(例:法務・財務の別)、一人一人のタスクが明確に分けられているので自分の責任以外の業務に率先して介入する機会がほとんどないなぁと思います。
職務記述書に無いことはやらない、徹底した契約主義。
これは外資系企業で働いていない人にはあまり知られてない気がしますが、外資系企業のあるあるだと言えるでしょう。
欧米では、ジョブディスクリプション書かれたものが自分の責任範囲であり、その範囲において最大限のアウトプットをするという風潮があり、外資系企業でもその傾向があります。
日本企業に慣れている人間からすると「他の人が残業しているのに帰るのか」「周りが仕事を手伝ってくれない」と驚くかもしれません。
しかし、欧米では自分の責任範囲を超えて仕事をすることは相手の仕事を奪ってしまったり越権してしまうことに繋がるので、勝手に手伝わない・きちんと責任範囲を守るという考え方なのでしょう。
(もちろんヘルプ依頼すればサポートしてもらえることが一般的です。どこまで自分で出来てどこからどこまでサポートが必要かをきちんと把握して上司に伝えるスキルも外資系では重要です)
慣れるまでは大変ですが、慣れてしまうと無駄な気づかいや残業が不要で、自分の仕事にしっかり集中できてとてもいいですよ。
外資系を感じる時⑤時差や距離が大変
日本との時差を無視したミーティング
外資系で働いていて大変だなと感じる事は海外に出向く事が比較的多くあるので体力的に辛いなと感じる事があります。
仕事になったら月に何度も海外に出張しなくてはいけないこと
時差。海外オフィスとのミーティングが夜中にある
企業や部署によっては海外とのやり取りが多い場合もあり、体力的にも大変ですよね。
最近はリモート会議も多いですが「向こうが15時ってこっちは何時だ?」「今ってサマータイム?」と時差に翻弄されたり、気軽に夜中2時にミーティングが入ったりと、リモート会議ならではの大変さもあります。
外資系を感じる時⑥働き方の自由度が高い
自分のやるべきことをやっていれば、勤務時間やランチタイム、働き方も結構自由。
育児中ということへの配慮はあるが「女性だから」「子持ちだから」と区別されることが良くも悪くもない。
男性と同じ様に結果を求められて大変なこともあるが、工夫次第で子育て中でもやりたい仕事が出来るのはありがたい。
やることをやっていれば働き方は自由。子育て中でも介護中でも関係なく働きやすいと言えるでしょう。
私の以前いた部門でもバリバリ働く男性の営業本部長が、介護の為に一定期間実家に戻り、リモートワーク&定時上がりで仕事と介護を両立されていていました。
そういった役職でも、ワークライフバランスを受け入れる雰囲気と体制があるのは外資っぽいなと感じた瞬間でした。
キャリアも目指したいワーママはもちろん、子育てに積極的に参加したいパパ(男性)にもおすすめです。
外資系を感じる時 その他
稟議書を回すのではなく、ボスの権限で決裁される
人事も決済もすべてボス(上司)で物事がすぐ決まっていくのは外資系あるあるでしょう。
日系企業は何かと守られていることが多いが、外資系はその点で守られていることは少ないかと思います。
それが魅力で、主体的に仕事をすることができます。
日本の企業はやれ会社が・・・とか責任転嫁する方が大半かと思います。
それなりに大きなお金の動きを確認すること。それは大変なことだけど、自分が動かしている高揚感はここならではの刺激だと思います。
ビジネスの相手は日本企業なので、日常的な相手への気遣いは日本のビジネス習慣を重視しなければならないところが難しい。
外資系企業といえど、取引先は日本企業が殆どの為、お客様と社内(本社)の狭間で苦労することも、外資系あるあるですね。
私も、本社の方針が日本の商習慣と全く合わず苦労した経験は何度もあります。
外資系企業で働いていると感じる時一番多い声は「英語でのコミュニケーションが大変」でした
外資系企業で働いていると感じる時一番多い声は「英語でのコミュニケーションが大変」でした。
語学や海外に関することが多い一方、働き方や責任の持ち方が日本企業や日本人の一般的な感覚と異なる所に外資系勤務の実感が沸く人も多いことが分かりました。
特に働き方や責任の持ち方は、日本文化の中で育ってきた人にとっては最初は戸惑いも多い部分です。
最初は慣れないかもしれませんが、効率よく仕事をしその分しっかり自由時間も楽しむ外資系の働き方にすっかりはまる人は多いです。
外資系企業で働く人は実力主義を楽しんでいる人が多い印象ですし、自分の実力に合わせて自由に働ける働き方ほどいいものはないと感じる人も少なくありません。
もちろん、外資系企業に合わずに日本企業に戻る人もいます。戻ろうと思えばまた戻ることが出来るので、外資系企業に興味がある人は一度チャレンジしてもらえたらと思います。
キャリ索では「最高のキャリアを見つけよう」をコンセプトに、女性のキャリアと外資系企業への転職を中心に情報発信をしています。
この記事を読んで、外資系企業への関心や働いてみたいと思う人が増えることを願っております。