転職をしたいけどリファラル採用ってどうなの?受かりやすいの?デメリットや注意点はないの?と心配な人は多いでしょう。
この記事では、主に外資系企業へのリファラル採用での転職について、リファラルでの転職経験者でもある筆者が解説していきます。
新卒採用と違い、中途採用(転職)はポストが空いたり増員のタイミングにしか募集しません。
しかも企業によっては、特定のエージェントにしか求人情報を出しません。
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リファラル採用について
リファラル採用とは?
リファラル(referral)とは、「紹介」「推薦」という意味の英単語です。
その意味の通り、自社の社員から、紹介をしてもらい、採用を行うことを、リファラル採用といいます。
外資系企業では、昔からリファラル採用を行っていましたが、2010年代後半あたりからは、日本企業やベンチャー企業でも、リファラル採用を行う会社が増えています。
日本では、まだまだ”新しい”採用方法とされていますが、海外ではかなりメジャーな採用方法です。
アメリカでは、採用のほとんどがリファラル採用とも言われています。
リファラル採用は、社員から紹介を受けて選考に進みますが、通常の転職活動と同様、きちんと選考があります。
リファラル採用を実施している会社では、社員が紹介をして採用が決まると、社員にインセンティブ(報酬)を出す場合が多いです。
報酬額としては、10〜50万円を設定している会社が多く、ちょっとしたボーナス感覚です。
弊社でも紹介で荒稼ぎしている人がいます(笑)
リファラル採用、会社のメリットは?
リラファル採用は、会社にとってもメリットが大きい採用方法です。その理由を3つ挙げましょう。
一つは、会社にマッチする人を採用しやすいからです。
社内で働いている人からの紹介なので、内情についても事前に話を聞いていることが多く、「雰囲気に全然合わなかった」「思っていたものと違う・・・」となることが少ないです。
二つ目は、おかしな人材を採用しにくい点です。
社員は、自分が紹介した人が、入社して悪評を立てると困るので、おかしい人や社風に合わないだろう人は紹介をしないことが多いです。人間心理を考えると当たり前ですね。
もちろん、それでも変な人が入社してくることはあるのですが、どこの誰だか分からない人を採用するよりは、そのリスクが少ないのは、頷けます。
最後に、採用コストが少なく済む点です。
通常、転職サイトや転職エージェントを利用して採用活動を行いますが、この手数料が馬鹿になりません。
転職エージェントの手数料の相場は、採用者の年収の30%程度と言われますが、仮に500万円の人を採用すると、150万円もかかってしまいます。
一方、リファラル採用であれば、社員にインセンティブを払ったとしても、手数料より大幅に少ない費用で済みます。
リファラル採用は、会社にとってもWin-Winな採用方法なんですね。
リファラル採用、紹介者のメリットは?
紹介する社員にもメリットがあります。メリットはいくつかありますが、1番のメリットは、インセンティブがもらえることです。
知人を紹介し、リファラル採用されて入社すると、インセンティブ(報酬)がもらえる会社が多いです。
現金で支給されることもあれば、旅行券やお食事券といった形で与えられることもあります。金額としては、10-50万円で設定されている会社が多いようです。
私の会社では、バンバン知人を紹介して、インセンティブを何人分ももらって、荒稼ぎしている人がいました。
上司からは「あいつは、本業のインセンティブよりもリファラル採用のインセンティブの方がもらっているはず」と揶揄されるほど(笑)。いい副業になっていそうでした(笑)。
もちろん、インセンティブ(金銭的報酬)以外にも、知人友人と働けると楽しいと感じる人や、自社に優秀な人が来て会社が伸びると嬉しいから、とリファラル紹介をする人もいます。
リファラル採用って縁故採用・コネ入社とは違う?
リファラル採用を、縁故採用やコネ入社と一緒だと思っている人がいますが、全く違います。
縁故(えんこ)というのは、血縁・姻戚 (いんせき) などによるつながり、という意味です。
コネというのは、Connection(コネクション)を略したもので、こちらも関係や繋がりという意味です。
縁故採用やコネ入社というのは、その会社の社員や取引先のお偉いさんが「うちの息子を・・・」と言った具合に、家族や身内の採用をお願いされ、スキルなどはあまり考慮されず、人間関係や情で採用することを言います。
縁故採用やコネ入社の場合、スキルを見られることはあまりなく、見られたとしてもかなり甘い採点になります。
縁故採用の場合、落ちることは基本無いですよね?
一方、リファラル採用での入社は、選考の入り口は紹介ではあるものの、選考は通常通り行われます。
また、選考でも、その人のスキルや適性を見て、そのポジションに合うかどうかを判断します。
ここが、縁故採用・コネ入社と全く違うところです。
リファラル採用って受かりやすい?落ちることもある?合格率は?
先ほども書いた通り、リファラル採用は、入り口こそ、社員の紹介ではあるものの、通常通り、選考が行われます。
ですので、落ちることも普通にあります。
具体的な合格率については、会社によってマチマチです。
紹介社員がある程度、適正や自社に合うかなどを見極めていることもあり、一般的には普通に選考を受けるよりは合格率は高い傾向にあると言われています。
リファラル採用の合格率は通常選考の約2倍になると言われたりします。それ以上の会社も!
逆に、転職エージェントを通した方が合格率が高い会社もあります。
というのも、転職エージェントは会社の内情や面接を熟知しており、事前に面接対策をしてくれるからです。
確かに、転職エージェントはどういう質問をされるか、どういった事が好まれるか事前に教えてくれるから助かる!
事前にしっかりとした準備をして臨むことができ、面接でも満足のいく受け答えが出来ることで、合格率がアップします。
組織の小さな会社や紹介者と同じチームを受ける場合は、リファラル採用が断然プラスになる場合が多いですが、大企業で紹介者と全然違う部門を受ける場合は、転職エージェント経由の方がいいのかもしれません。
リファラルで採用されるメリットとは?
リファラル採用メリット①会社の内情を聞ける
何と言っても、実際に働いている人の生の声を聞けることは、1番のメリットです。
転職は、年収アップや環境の改善、ステップアップなど、プラスの面もありますが、リスクも伴います。
仕事は、仕事内容ももちろん大事なのですが、実際には、人間関係や雰囲気、やりがいが成果ややる気に大きく作用していると言っても過言ではありません。
それを確認しておくことで、転職で失敗するリスクが大きく軽減するでしょう。
実際に働いている人のリアルな声を聞くことで、チームや上司はどんな人なのか、会社の雰囲気はどんななのか、報酬体型や評価のされ方、自分に合いそうかどうか、を事前に確認することが出来ますし、不安な場合は、他の社員を紹介してもらって話を聞くことも出来たりします。
リファラル採用メリット②紹介者に援護射撃してもらえる可能性がある
本当は実力や魅力があるのだけれど、履歴書があまり良くない場合や自分の強みをうまく伝えられない人の場合、転職エージェントや転職サイトで応募しても、書類選考すら通過しなかったり、選考で苦戦する場合があります。
リファラル採用の場合、面接官があなたの紹介者に「この人どんな人?」と聞いてくれる場合があり、紹介者があなたの魅力を伝えてくれる可能性があります。
そういった、書類や面接以外の部分で、援護射撃をしてもらうことで、合格率がアップすることがあります。
但し、応募したポジションの上司が、あなたの紹介者を知っている仲であれば、こういったことも起きますが、全く違う部門で関係性がない場合は、特に質問してこないこともありますので、過度に期待しすぎない方が良いでしょう。
リファラル採用メリット③入社後社内に知っている人がいて心強い
無事内定が出て入社することになった場合、社内に知り合いがいることが心強いものです。
仮に部署が違ったとしても、緊張する初日に知り合いの顔を見るだけでホッとしますし、会社独特のルールを教えてもらえたりします。
他の社員の人にも「この人、私の知り合いで、今月入社した◯◯さん」などと紹介してもらえると、一気に打ち解けやすくなるのは、ありがたいですね。
リファラル採用に挑戦するデメリットとは?
リファラル採用デメリット①希望の会社に知人がいなければ始まらない
リファラル採用は、その名の通り、あなたの知人友人に紹介をしてもらうシステムです。
ですので、あなたの希望する会社に、知人友人がいなければ、始まりません。
また、その知人友人がいたとしても「紹介しよう」と思ってもらわないといけません。
なかなか、自分が入りたい会社に都合よく知り合いがいるとは限りませんし、リファラルで入社をする為に、その会社の人と知人になる努力をする、というのも、なんだか違う気がします。
知人がいないと始まらないリファラル採用は、誰にでも開かれた方法ではないのです。
リファラル採用デメリット②落ちると気まずい
リファラル採用で選考を受けても、必ず受かるとは限らない、というのは、先述した通りですが、リファラルで落ちると、その後の知人との関係が気まずいと感じる人もいます。
しかし、こればっかりは、適性の問題やポジションとの相性もありますし、仕方ありません。
紹介してもらったのに申し訳ないと思ったり、逆に、もっと援護射撃をして受かるように助けてくれよ、と思ったりせず、紹介者の知人にはきちんとお礼を伝え、これまで通りの関係を続けていける様にしましょう。
リファラル採用デメリット③気を抜いて落ちる
これは、リファラル採用を縁故採用の様に勘違いしていたり、紹介だからと油断している人にありがちですが、気を抜いて落ちる場合があります。
知人は、元同僚を5,6人リファラル紹介したにも関わらず、皆、不合格だったと話していました。
外資系企業では、リファラル採用は一般的なので、リファラルの意味をきちんと理解している人が多いのですが、日本企業に勤めている人にはあまり馴染みがなく、縁故採用の気分で準備不十分で面接に挑んだのが原因の様です。
先ほども説明した通り、入り口が紹介なだけであって、選考は通常通り行われます。
知人からの紹介だからと油断することで、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。きちんと対策をして、書類選考や面接に臨見ましょう。
リファラル採用を受ける際のアドバイス
会社名だけでなく詳細をヒアリングする
有名な会社に勤める知人から、リファラルしてもらえると言われると、つい、あまり詳細を聞かずに話を進めてしまう人がいます。
しかし、会社名に踊らされず、応募するポジションの内容やチームの雰囲気など、細かい部分についても、確認しましょう。
ポジティブな部分だけでなく、知人が良くないと思っている部分や改善してほしい部分なども、じっくり聞いて、その上で判断しましょう。
普通の転職活動と違って、内定が出てしまうと断りにくくなる可能性があるので(断ることは問題ありませんが、知人との関係など、煩わしさがあるので)、出来るだけ早い段階でヒアリングし、本当に行きたい会社か、挑戦したいポジションか、を早々に見極めましょう。
通常の転職活動と同じくしっかり準備
ここまで説明した通り、リファラルの場合でも、選考は通常通り行われます。
気を抜かず、通常の選考と同じ様に、しっかりと準備をしましょう。
特に、転職エージェントを通す場合と違い、添削したりアドバイスしてくれるコンサルタントがいないので、転職エージェントを通して活動するよりも大変です。
早めに準備を始めたり、しっかり時間が撮れる様に調整しましょう。
時間に余裕があれば他の選考も受ける
他の会社の選考を並行して受けることは、リファラル選考で内定を貰う確率を上げる為の賢い戦略です。
その際は必ず転職エージェントを利用しましょう。と言うのも、転職エージェントを使うと書類添削や面接対策をしてもらえるからです。
自分の強みや自己PRの仕方など、第三者の目線・プロの目線で分析してアドバイスしてもらえるのは強いです。
また実際の面接経験を積むことで、自己PRの仕方や面接での印象付けなどの技術が身につき、リファラル選考に自信を持って臨むことができるでしょう。
他社の選考に落ちても失敗から学んでリファラル選考に生かすことが出来ますし、他社で内定が貰えればリファラル選考での交渉カードになります。
せっかくなら年収アップやいい条件で転職できた方がいいので、強い交渉カードを持っておくのは大事です!
外資系企業に強いエージェントなら
まとめ:リファラル採用は気を抜かず対策をする
いかがでしたか。リファラル採用は、企業にも、紹介する社員にも、選考を受ける求職者にもメリットのある制度ですので、ぜひ、上手に活用してほしいと思います。
履歴書や面接に不安がある人は、リファラル選考を進める前に、転職エージェント経由でそれ以外の企業の選考にチャレンジしましょう!
あなたにとって、理想のキャリア、素晴らしいポジションが見つかりますように。応援しています。
「転職活動は仕事の繁忙期が落ち着いてから」「転職活動は次のボーナスをもらってから」と思っていませんか。
中途採用はいつ求人が出るか分かりません。
しかも、条件のいい求人はすぐに埋まるので速やかに応募する必要があります。
求人を見て応募を見送ることは出来ますが、逃した求人を後で取返すことはできません。
転職活動は少し先と思っても、まずはエージェントへの登録し、希望条件に合う求人が手に入る環境を作っておきましょう。
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