この記事では、外資系企業で活躍する向いている人の特徴について、外資系企業で働く筆者が解説していきます。
新卒採用と違い、中途採用(転職)はポストが空いたり増員のタイミングにしか募集しません。
しかも企業によっては、特定のエージェントにしか求人情報を出しません。
将来少しでも転職を考えるのであれば、転職エージェントに登録しておくに越したことはありません。
理想的な求人に出会う確率を上げるには、複数の転職エージェントに登録するのが鉄則です。
今すぐ転職活動しないつもりでも、理想的な求人が出てくるかもしれません!
逆に、転職するかの判断は理想的な求人に出会ってから考えるでも遅くありません。
こればかりはタイミングなので、希望に合う好条件求人が出たらすぐに紹介してもらえるよう、今のうちにエージェントに登録を済ませ希望を伝えておきましょう。
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外資系に強く担当者の質がいい
自分をアピールできる(結論を伝えれる)
欧米では、自分がやったことは、きっちりとアピールする文化です。
外資系企業もご多分に漏れず、自分の成果や貢献をしっかりアピール出来る人が評価を受けます。
評価されるポイントも、過程よりも実績が重視される傾向なので、「こうやって頑張りました」も、もちろん大切ですが、「こうやった結果、こういう結果になりました」といえる人が強い。
これが外資系=結果主義と思われる所以だと思うのですが、もう少し噛み砕いてお伝えすると、必ずしも成果だけが評価されるという意味ではなく(いや、もちろん成果を出すことが求められるけれど)、しっかりと結論付けて話すことがとっても重要!と理解しておくと良いでしょう。
これを説明するには、ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化を理解すると分りやすいですね。
ハイコンテクスト文化は、共有する部分が多いのでわざわざ言わなくても通じる、お互いに察して分かり合える環境。
逆に、ローコンテクスト文化は、それぞれが異なる文化や環境を持っているので、言葉できちんと伝えあうことで理解しあう環境のことです。
日本語(日本文化)は、ハイコンテクストの強い文化です。
「阿吽の呼吸」という言葉がある様にツーカーに通じ合うので、逆にわざわざ言葉にする方が品がない。
私たちはそんな文化で育っていることをしっかり認識しておくべきです。
一方、欧米は人種も文化もまじりあって形成されているので、ローコンテクスト文化。
言って初めて認識されるのです。
なので、日本人だと例えば「チームの士気が向上する様に、こんな風に頑張ってきました」というと、その先の結果を察して評価をしてもらえる。
一方、欧米だと、察することをしないので、どういう結果かきちんと言語化しないとカウントしてもらえない。そこに評価の違いが出てくるんですね。
よく勘違いされますが、結果といっても、必ずしも営業成績達成とかそういうことでなくてもいいのです。
(もちろん、達成(=コミット)は日系企業以上に求められますが)
「チームの士気が向上する様にこういう風に頑張った結果、チームの会話が増えて活気が溢れた」とか「部下にこういう変化があった」など、”結論”、”成果”までも伝えることで、はじめてそれが評価の対象になるのです。
この考え方は、外資系の面接でも応用することが出来ますのでご参考に!
また、会議や仕事の中でも、発言をすることが大切です。
発言することで、存在価値、存在意義が出ます。
会議中、ひとことも発しないひとは、存在していないものとして扱われます。
積極的に自分から発言することが、苦でない人には、とても向いていますね。
逆に、会議で手を上げたり、会話に割っていって発言することが苦手な人は、外資系企業の文化にはあまり向いていないかもしてません。
また、日本人は謙遜の文化で育っているので、そこから抜け出せない人や、自分に自信がない人は、外資系企業では評価を受けにくく、居心地が悪く感じるかもしれませんね。
変化に強く、柔軟
外資系企業は、日本企業に比べて、意思決定が速く、ダイナミックに変化する傾向にあります。
朝令暮改で、悪く言えば方針がコロコロ変わる、良く言えば、軌道修正が早いです。
トップが変わって、ダイレクションが大きく変わることも度々あります。
日本企業でも、ベンチャー企業や一部の革新的な企業でもこの傾向がありますね。
ですので、変化に強く、新しい方針に臨機応変に対応できる人は、外資系企業に向いているといえるでしょう。
昨日まで優先度の低かったものが、優先度が高くなったり、推奨されていたものが取り下げられたりします。
その変化を楽しんで、スピード感をもって仕事を進められる人は、外資系企業にピッタリです。
逆に、「昨日までこう言われていたのになぜ?」と思って動けなくなる人や、変化を求められることに抵抗感を感じる人は、外資系企業は辛いかもしれません。
自分で考えて能動的に動ける自主性
自ら主体的に動ける人は、日系・外資関係なくどんな企業でもあるとよい能力ですが、特に外資系企業では求められる力です。
会社にもよりますが、日系企業に比べると、手取り足取り教えてくれる企業は少なく、その分、自分から進んで手を上げ、情報を取りに行き、実行することが必要です。
年齢や順番でチャンスが巡ってくるわけでないので、自らアピールして、つかみ取る努力をしている人が、チャンスを得られるのです。
私がいた会社では、自主的に手を上げて受けれる研修が豊富にあったり(必須の研修ももちろんありましたが)、やりたい仕事は手を上げてアピールして参画させてもらう風潮もありました。
周りがお膳立てしてくれる訳ではないので、慣れるまではすこし大変かもしれませんが、意欲が合って交渉すればチャンスを貰えるのは、とてもフェアで有難いことです。
機会は、交渉次第。社内でもなんでもまずは交渉です。
加えて、自分で考えて動くのひとつである「自己マネジメント」が出来る人も外資系企業には向いています。
仕事をきちんと回せていれば、残業や休暇が比較的自由な外資系。
計画的に仕事を進めてさっさと早く帰ったり、夏休みや年末年始にガッツリお休みを取ることも出来ます。
上手くコントロール出来る人は、プライベートも充実させやすくなりますね。
責任と自由は隣りあわせ、という様に、自身の行動に責任を持ちつつ、自由を楽しみたい人には、外資系企業は天国です。
逆に、受け身の人だと、外資系ではなかなかチャンスを得られず、厳しいでしょう。指示待ち族の人は、もってのほかです!
発言する力
外資系企業では、周りに対してきちんと発言できるかも、とても重要です。
一番よく言われるのは、会議。日本企業の会議は大人数で座っているだけでOK、むしろ発言を求められていないのに質問したりすると、場の空気の読めない人、と嫌がられがち。
しかし、外資系企業では、「発言をしない=不要な人」という扱いを受けます。
不要なのに会議に出席しているのは、時間の無駄だし、マイナス評価。
会議に出るときは、発言をしたり、会議進行側に回ったり、参加している意義を周りに認識してもらえる立ち振る舞いが必要です。
このあたりは、アピール力で書いたところと重複しますが、きちんと自分が必要な人材であるPRが出来ることが大切です。
根回し力
外資系企業は人間関係がドライなイメージを持つ人も多いですが、社内政治や根回しが重要だったりします。
意外に思う人は少なくないと思います。
一点、日本企業と異なる点を挙げるとすると、会議後にこまごま調整しがちな日本企業と違って、会議前に事前に調整をして「会議を決定の場」として持っていくこと。
会議の短時間で物事をどんどん決めていくので、そこで自分の思う方向に話が進めれる様に準備することが大切ですね。根回しは、私自身、意外だなと印象的なことでした。
やりきる力
外資系企業は、結果にコミットすることを求められます
(どこかの会社のCMのキャッチフレーズみたいですね(笑))。
コミットとは、英語のCommitment(コミットメント)を略した語で、目標に対して責任を持って深くかかわるという意味です。
毎年、KPIを設定し、それを達成することをコミットします。
KPIのハードルの高さやコミット達成に他する執着度合は企業や職種によって異なると思いますが、過程より結果を評価する外資系企業において、達成するとしないで天と地の差。
この「コミット」という言葉は重みがあります。
日本企業でも、目標達成はもちろん求められるのですが、”コミット”の方がより絶対感があります。
その反面、といいますか、だからこそ、外資系企業は給料が高く設定され、達成した際の報酬も明確に設定されています。
このコミットに対するプレッシャーも大きいので、なんとしてでもやってやるという精神的なタフさや忍耐力がとても必要になってきます。
プレッシャーがある方が頑張れる、目標に向かって自分で考え執念をもって達成に向かえる、多少大変でもその後の報酬があれば頑張れる、そういうタイプの人にとってはいい環境ですね。
因みに、、、アドバイスですが、コミットする内容も、交渉事だと覚えておいた方がいいです。
上司から「これがあなたの目標です」と言われても、こちらがハイと言うまでコミットにはならない。
例えば、自分の責任範囲はこのレベルだから目標はコレでないとおかしいとか、こういう理由があるので目標はこの内容に変えてほしいとか、逆にその目標なら達成時の報酬はこの程度が適切じゃないか、などなどしっかり内容を精査し、必要なら交渉をした方がいいです。
コミットは絶対ですが、コミットのラインは変えれるのです、お互い同意するまでは。
お互い言い分をすり合わせて「コミットします」と言うことで、「自分はこの条件に同意します。背負います」という意味が出てくるのです。
余談ですが、私の元上司は、毎年オーバーアチーブ(大幅達成)をしていましたが、肝はコミット決めだといっていました。
彼女は、この交渉が本当に本当に上手い。
最初に提示された目標に対して、なぜ変更すべきかを色々と理由をつけて(半ば屁理屈の様な理論ながら)、自分の上司を納得させて、とてもいい条件を取り付けていましたね。
あれはすごい。
期の始まる前から戦いは始まっているんだなと(笑)。
もちろん、だからといって好き勝手にラインを要求できる訳でなく、あなたのポジションや報酬から適性と思わせる論理を武器に挑んでくださいね。
(会社によっては、あなたの報酬条件ではその目標が絶対で、コミットしない=そのポジションを降りる、という場合もあるので、悪しからず。)
外資企業に挑戦してみよう
転職するとすぐにまた転職するとはなかなかいかないので、勢いだけで決めるのは辞めた方がいいと思います。
後戻りできないので、よく吟味して、進む道を選ぶべきです。
しかし、イメージ先行で、よい会社を候補から外してしまうのはもったいないです。
入ってみると、最初は驚くことも多々あっても、意外と仕事がしやすくすごくフィットすることも、大いにあります。
特に外資系企業にいる人は、居心地のよさからもう日本企業には戻れない、とよく言いますね。
少しでも、向いている特性があると思ったら、ぜひ外資系企業も候補にいれてみてはいかがでしょうか。
色々読んでも、自分が外資系企業に向いているか分からない、外資系企業に興味はあるけれども自信がなく不安がある、という場合、一度、転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
「転職活動は仕事の繁忙期が落ち着いてから」「転職活動は次のボーナスをもらってから」と思っていませんか。
中途採用はいつ求人が出るか分かりません。
しかも、条件のいい求人はすぐに埋まるので速やかに応募する必要があります。
求人を見て応募を見送ることは出来ますが、逃した求人を後で取返すことはできません。
転職活動は少し先と思っても、まずはエージェントへの登録し、希望条件に合う求人が手に入る環境を作っておきましょう。
外資系企業への転職を希望するならJACリクルートメントがおすすめ。筆者も利用しています。
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- 担当者の質がよい
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すぐの転職でなくても、現状を把握する為まずは話をしてみましょう。。