外資系企業正社員でクビになりかけた話&よくある首切りパターン

外資系の基礎知識

「外資系企業は、実力主義で、すぐクビになる!」という話、よく聞きますよね。

外資系企業への転職を考えているけれど、クビが心配で、一歩踏み出せずに悩んでいる人も多いと思います。

この記事では、実際に外資系企業で働く筆者が、外資系企業でよく聞く「首切りパターン」を、筆者の実体験も交えながら、解説していきます。

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ふゆみ
ふゆみ

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正しくは、「解雇」

会話では”クビ”と言いますが、正しくは「解雇」という方が正しいでしょう。

解雇というのは、主に会社側の経済的事情によるもの(余剰人員など)と、労働者個別の理由によるもの(能力不足・不祥事など)に分かれます。(Wikipediaより)

日本では、労働基準法があり、簡単には解雇出来ないことになっていますが、やはり様々な理由で解雇をせざるを得ない状況に直面することがあります。

筆者がクビになりかけたお話

実は、何を隠そう、私自身、クビになりかけたことがあるんです(笑)。

いまだから、(笑)とか書けますが、当時は相当色々と悩みました。

どんな流れでそうなったのか、また結局会社は辞めずに済んだのですが、どうやって残ることが出来たのかについて、お話したいと思います。

突然の面談

ある時、突然、人事面談が設定されました。

毎年、期の終わりに人事面談はあったものの、時期が少し異なっていたり、普段と違うことがいくつかあったので、驚きつつ、おそらく起こるだろう展開は、なんとなく予想が出来ました。

そして、面談。緊張の面持ちで参加すると、単刀直入に告げられました。

「あなたの部署は、来年度無くなります。ですので、あなたのポジションも来年はありません。」

その時の心境は、半分心の準備は出来ていたものの「やっぱりかー」「まじかーどうしよう」という気持ちでいっぱいでした。

部署がなくなる=ポジションがなくなる

外資系企業は、日本企業と違い、ジョブ型雇用、つまり、ポジションに対して雇用される形になっています。

日本企業の多くは、メンバーシップ型雇用なので、その人の部署やポジションが無くなった場合は、会社が次のポジションをあてがってくれます。

しかし、外資系企業は、そのポジションに対して雇用をしているので、そのポジションが無くなれば、自分で次のポジションを探さないといけなくなります。

私も御多分に洩れず、自分で次のポジションを探さなければ仕事が無くなる=クビという状況で、かなり焦り、悩みました。

社内でのポジション探し=社内でシューカツ

人事面談が終わった翌日から、早速、ポジション探しを始めました。

外資系企業では大抵、社員向けに、今募集している求人が公開されています

まずは、この情報を確認し、自分が行きたい部門・仕事を探しました。

また、公開求人にはなっていないけれど空いているポジションもあったりします。

これは、人が辞めたり異動する予定があるけれどまだ公開になってない場合や、積極的に求人はしていないがいい人がいれば取ってもいいと思っている場合、社外向け求人で話が進んでいる場合など、色々な理由があります。

こちらの方が穴場求人という事で、積極的にリサーチしました。

オープンな情報はないので、自分が気になる部門に関して、人脈を使って情報を集めることになります。

良さそうなポジションや気になるポジションがあれば、その部門の上司にアポを取り、仕事内容の詳細を聞いたり、自分のスキルがマッチするかについて話をします

希望した時に採用してもらえる様、自分の経歴やスキル、強みなどをアピールしつつ、給与を含めた条件面の確認など。

同じ社内とはいえ、転職活動をしている様な感覚でした。

期限までに異動先を確保し、脱クビ

この時期は、仕事と並行しながら、情報収集・面談とかなり忙しく活動していました。

部署が無くなることはまだ公表されてなかったので、仕事は仕事でキチンとこなし、合間を縫って、隠れて(?)面談をするという日々でした。本当に転職活動をやっている感覚です。

その成果もあり、いくつかの部門で採用してくれるポジションを無事見つけました。

最後、2つのポジションで迷いに迷いましたが、面談してくれた上司以外に、その部門で働いている人や周りの部門の仲の良い上司にも相談しながら、最終的にポジションを決め、正式に異動の手続きをお願い致しました。

期日までに無事ポジションが決まり、無事クビにならず、引き続き、同じ会社で働き続けることが出来ることになりました。

早々に転職に切り替えた先輩も

同じ部署の先輩の中には、早々に転職活動に軸足を切り替えた方もいました。

私の場合、まだ20代でまだポテンシャル要素があったことや、給料もそこまで高くなかったので、異動先も比較的門戸が広かったのですが、やはり役職や給料が高いと、行く先を見つけるのがなかなか難しいのが現実です。

そうなると社内だけでなく転職活動で広くポジションを探す方が、大変ではありますが、より条件がいいポジションを見つけやすいのだと思います。

私の部署は、全員が社内でのポジション、または転職先を見つける事ができ、無事行く先がある状態で、その期を終えることが出来ましたが、同じタイミングで部署が無くなった別部門のおじさんたちは、転職先が決まらないまま、退職をされていました。

外資系企業では、いつでも転職できるコンディションを整えておくのは、必須スキルだと強く感じた出来事でした。

外資系企業に勤めるのであれば、いつでも転職できる様、自分のスキルを整理したり、業界トレンドを意識しておきたいものです。

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クビになるまでのパターン

クビになるパターンも色々あると思いますが、その流れとしては、大きく2パターンあるかと思います。

突然、確定事項として告げられるパターン

1つめのパターンは、ある日急に上司や人事に呼び出され、その会議で、突然、決定事項として解雇を言い渡されるパターンです。「ザ・解雇」という感じですね。

この場合、面談からそのまま全ての荷物を置いて帰宅する様に言われ、オフィスに戻ることすらダメなことも。

パソコンにある情報などを根こそぎ持っていこうとする人がいるので、そういうことを防ぐためだと思います。

こちらのパターンの場合は、解雇が確定しているので、退職の日付とか退職金などの条件に交渉の余地はあるかもしれませんが、退職に関して基本、交渉の余地はありません。

私の同僚は、前職で、このパターンの解雇で同僚たちがある日突然居なくなったと言っていました。

ドラマとかでありそうなパターン(笑)ですが、現実的にあるんだなぁと私自身も思いました。

猶予期間を与えられるパターン

もうひとつのパターンはもう少しソフトなパターンです。

「ポジションが無くなるので、この期間で次のポジションを探して下さい」といった具合に、宣言をされます。私が遭遇したのはこちらのパターンです。

ポジションを探すのは、社内でも社外(転職)でもどちらでも構いません。

面白いなぁと思うのは、仮に能力不足でクビになっても、あくまで「そのポジションに対して」能力不足なので、他にいいポジションがあればそちらに行くのは全く問題ない点。

外資系企業は、今募集しているポジションを社内向けにも公開しているので、そこで検索したり、あとは公開していないけれども空席になっているポジションを見つけて、その上司と面接をし、OKが出れば、クビにならず継続してその会社で働き続けることが出来ます。

外資系企業のクビになるパターン

では、どういう人がクビになるのでしょうか。

ここでは、外資系企業でありがちな、解雇の理由についてみていきたいと思います。

部署がなくなる・縮小する

まずは、部署が無くなったり縮小することによる解雇があります。

意外かもしれませんが、筆者の体感では、この理由でクビになるパターンが意外に多い様に思います。

なぜ部署がなくなることで職を追われるのか?日本企業ではあまり聞かないけど外資系企業だとよく聞くのはなぜか?について解説したいと思います。

一つ目の理由として、組織全体を決めているブレインが海外(本国)に居る、ということが挙げられます。

例えば、バックオフィスのこの機能は別に給料の高い日本人がやらなくても安い国ので日本語が話せる人を雇う方が安いとか、中国やインドに全世界分の仕事を集約した方がコストメリットが出る、といった具合に、海外に持っていくメリットがあれば簡単に移管されてしまいます。

彼らからすると、日本でないといけない理由がなければ、どの国でもあまり変わらないので、日本企業に比べて、いとも簡単に移管されてしまう傾向にあるのです。

二つ目の理由として、外資系企業は決断が早いことがあります。

業績が悪いとすぐに手を打つ、組織改革をしてダイナミックな方針転換をするということが多くあり、その流れの中で、部署が無くなったり、統合されたり、縮小され、人員に余剰が出てしまうことがあります。

三つ目の理由として、ジョブ型雇用が挙げられると思います。

日本企業の多くは、メンバーシップ型雇用なので、その人の部署やポジションが無くなった場合は、会社が次のポジションをあてがってくれます。

しかし、外資系企業は、そのポジションに対して雇用をしているので、そのポジションが無くなれば、自分で次のポジションを探さないといけなくなるのです。

楽ではないですが、考え方によっては、自分が全く望まないポジションを勝手にあてがわれるより、自分で好きにポジションを見つけれる方がいいとも言えます。

以上の様な理由により、外資系企業では、自分のポジションがなくなり、新しいポジションを探さざるを得ない人が出てくるのです。

このパターンは自分の不備や力不足によるクビではないので、職探しでも相手にネガティブなイメージを持たれず、逆にいいジョブチェンジのきっかけになるとも言えます。

部署やポジションが無くなって転職をする場合、タイムリミットがあるので、効率的に転職活動をする必要が出てきます。

今の仕事に不満があって転職をする訳ではないので、ある意味ポジティブに転職活動出来ると思います。

外資系ではよくあることなので、転職エージェントも慣れていると思いますので、転職エージェントから上手に情報をもらいながら、スピーティに進めていけると◎だと思います。

外資系企業を探すのであれば、まずは迷わずJACリクルートメントに相談を。他にも、日本最大級のデータベースを持っているリクルートエージェントや、女性に強いパソナキャリアにも相談をして、色々な角度から情報を収集してみて下さい。

成果を出せていない

外資系企業では、成果を出せていないとそのポジションに居続けるのが難しい傾向があります。

成果を出す、アウトプットを出す、というのが外資系企業でのマナーでありルールです。

とはいえ、全ての人が100%達成している訳でも、100%達成しなかったから即クビという訳ではありません。

どれぐらい成果がボーナスやクビに直結しているかは、会社やポジションによって様々です。

同じ会社でも、ある程度の達成率がないと居られない部署やポジションもあれば、よっぽどひどくない限りクビを切られる訳ではないポジションもあったりします。

給料が高い人はよりシビア、など、同じ会社でも条件は様々です。

また、シビアな人たちは、プレッシャーが半端ないですから、クビを切られる前に自ら転職をする人も多く、実際このパターンでクビになる人は多くない様にも思います(苦笑)。

一つ、日本の企業であまり聞かないけれど、外資系企業だとあるシステムとして、PIPがあります。PIPとは、「業績改善プログラム(Performance Improvement Program)」の略です。

本人の業務改善や能力向上の為、その従業員に課題を課し、一定期間の間にその課題をクリアしなければいけないというものが一般的です。

本当に成果が著しく酷かったり、そのポジションに対して能力があまりに足りない場合、PIPの対象になることがあり、それをクリアできないと継続してそのポジションにいる事が難しくなります。

私の周りでも、あまり数は多くないですが、PIPの対象になってしまい、課題と向き合っている人を何度か目にしました。

PIPの対象になると辛いとは思いますが、本人の能力と合わない環境で辛い思いをして仕事をするよりも、崖っぷちに立つ事で努力をしたり、自分に合う環境を探すきっかけになるので、ある意味優しいのかもしれないなとも思います。

ハラスメントなどコンプライアンスに抵触

外資系企業では、日本企業以上にコンプライアンスが厳しいです。

コンプライアンスというのは、取引先との癒着や不正取引といったビジネス的なものはもちろん、パワハラやセクハラといったハラスメント系のものかなりシビアです。

そして、コンプライアンスに抵触すると、びっくりするぐらい一発でクビになります。

多くの会社では、コンプライアンストレーニングもしっかり行われ、何がダメなのかを学ぶ機会も与えられ、会社側も社員も、コンプライアンスに対する意識が高くなる仕組みが作られています。

また、ハラスメントやコンプライアンスに関しては、匿名報告できる連絡先が設けられ、そこに連絡されるときちんと対処がされる仕組みが整っています。

特にセクハラに関しては、強引な勧誘や身体的接触はもちろんですが、相手を不快にさせる”発言”でも抵触することがあります。

日本企業では、飲み会や場の雰囲気によって謎に許されるセクハラ発言も外資系企業ではNGです。

ゴリゴリの日本企業から転職してきた人が飲み会の席でつい性的冗談を言って、周りに注意されてる場面もよく目にするので、結構温度差があるのだなぁ、と感じます。

クビの話とは少しずれますが、(ハラスメントは必ずしも女性だけが受けるものではありませんがマイノリティである女性が受けやすいことを考えると)セクハラ発言を受けなくていいのは女性にとって外資系企業で働くメリットのひとつだなと思います。

クビを恐れていては始まらない!

外資系企業に転職するとき、クビが怖いと飛び込むのを躊躇してしまう気持ちもわかります。

とはいえ、外資系企業といえど、日本の法律に従う必要があり、簡単に解雇できないのも事実

そんなに頻繁に起きることではないし、キチンと仕事をして、人間関係を築き、それなりに結果を出している人であれば、そんなに恐れる必要はありません。

また、普段からいつでも転職が出来るように自分のスキルや市場価値を意識している人も多く、それはそれで自分の価値を高めるいい環境だと思います。

外資系企業では、転職が当たり前の文化なので、仮にクビになったとしても、また前向きに新しいポジションを探せば良いのです。

何かあっても良い様に心構えはしつつ、神経質になりすぎず働くのが外資系企業で上手くやっていくコツと言えるかもしれません。

転職エージェントは、無料で利用でき、また必ずしも転職をしないといけない訳ではありません。

私も過去に、JACリクルートメントの方と面談した際、私の状況を聞いて「今は現状のまま頑張った方がいいと思う。

ただ、将来の為にこういうスキルを伸ばすこと、こういう仕事を意識して」とアドバイスもらったことが印象的でした。

無料とはいえ親身に寄り添って貰えて、転職の際は絶対お世話になりたい担当者だ!と強く思いました。

転職エージェントは、たくさんありますが、外資系企業を探すのであればまずはJACリクルートメントに登録をして下さい。

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まとめ

いかがでしたか。外資系企業というと、クビが身近なイメージがあって、外資系企業へ初めて転職しようと思っても躊躇してしまうかもしれません。

この記事を読んで頂いて分かったかと思いますが、外資系企業でクビにならないことは、そこまで大変な事ではなく、一度飛び込んでみる価値はあります。

あなたにとって、素敵なポジションが見つかります様に!

「転職は、仕事の繁忙期が落ち着いてから」「転職は、次のボーナスをもらってから」と思っていませんか。

中途採用(転職)は、いつ求人が出てくるか分かりません。

しかも、条件のいい求人は、すぐに埋まってしまいますので、求人が出たタイミングに、速やかに応募する必要があります。

求人を見て応募を見送ることは出来ますが、タイミングを逃したものを後から取り返すことは出来ません。

希望に合う求人が出たら、すぐに紹介してもらえる状況を作る為にも、エージェントに登録を済ませて、希望を伝えておきましょう。

外資系企業に転職するならJACリクルートメントがおすすめ。筆者も利用しています。

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ガツガツしていないので、具体的な転職の相談だけでなく、キャリア全体や転職のタイミングの相談などにも丁寧に乗ってもらえる印象です。

この記事を書いた人
ふゆみ

中流大学卒。中小企業でキャリアスタートしたが、転職を経て、現在、大手外資系企業で勤務中。

結婚、出産、育休を経験し、子育てもしながら、フルタイム勤務で働くワーママでもある。

女性は、ライフイベントが多い上に、仕事をしていても家事育児は女性比重が重く、その上、まだまだ男性社会の中で結果が求められる。そんなハードモードの人生ではあるけれど、女性が、仕事もプライベートも、楽しく幸せに生きていく為のヒントになればと、発信をしています。

趣味は、旅行と、食べること。TOEIC875

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