✔︎ 小1の壁ってどういう問題があるの?
✔︎ 小1の壁には、どういう対策をしておけばよい?
✔︎ 小1の壁は時短じゃないと乗り越えるのは難しい?
という疑問について、フルタイムと育児の両立に奮闘中のワーママ筆者が解説していきます。
小1の壁を目前に働き方について悩む由里子さん
SEとして、正社員フルタイムで働いています。早いもので息子も5歳。
保育園に通い出した頃は、毎月の様に病気になってお休みをしていましたが、最近は休むことも滅多になくなりました。
お陰で、私も仕事に打ち込む事ができ、成果も出て、楽しく働いています。
ただ、もうすぐ小学生。噂に聞く小1の壁が乗り越えられるか不安です。
体も丈夫になり、子どもさんの成長を感じますね。
小1の壁はどういうところに不安を抱えているのですか。
通勤に1時間半かかるので、朝も早く出る必要があります。
帰りは、今も保育園にギリギリ滑り込むので精一杯。仮に、定時で上がったとしても、6時までに帰宅は難しくて・・・。
産後も仕事を頑張ってきたのですが、この仕事を続けるのは難しいかなと最近感じています。
保育園の手厚いサポートに助けられている部分は大きいですよね。
とはいえ、簡単に諦めるのは勿体無いです。何が課題になり、どうすれば解決できそうか一緒に考えていきましょう。
働き方を変えるママも多い、小1の壁
子どもを産んでも働き続けるワーママがどんどん増えている今の世の中。
出産後も、産休育休を経て、フルタイムで仕事を続けているママも増えています。
しかし、そんなフルタイムで頑張るワーママに立ちはだかるのが、小学校への進学、通称「小1の壁」。
一見、小学校に上がると、子どももだんだん成長して、まだ仕事の比重を上げれそうに思いますが、その逆なんです。
小学校に上がると、これまでなかった課題が壁のように立ちはだかり、ワーママを苦しめると言われています。
その為、小学校進学のタイミングで、仕事を退職したり、契約社員やパートといった非正規雇用に変える女性も少なくないのだとか。
調査では、4人に1人は、子どもの小学校進学を機に働き方を変えると言われています。
では、どういった問題があるのか、みていきましょう。
小1の壁として立ちはだかる問題・課題
学童保育の時間が保育園よりも短い
多くの小学校には、学童が併設されており、学校が終わってから夕方まで預かってもらうことが出来ます。
しかし、そこには大きな壁が2つあります。
一つ目は、待機児童問題です。
地域によっては、ワーママは増加に学童のキャパが追いついておらず、学童に入れない地域・学区もあります。
育休復帰の保活で終わったと思っていた待機児童問題が再び顔を出してくるのです。
預け先を確保するのも苦労する事も予測されます。
二つ目は、学童保育の時間は、基本的に保育園よりも短く、お迎えに間に合わない、というもの。
多くの学童保育は、18時までとなっています。
延長保育があっても19時までで、保育園よりも短い場合が多いです。
そもそも延長保育がない学童もあります。
これまで保育園で延長保育ギリギリに滑り込んでいたママパパは、頭を悩ませることになりそうです。
また、朝も、保育園であれば7時から預かってもらえていたのが、小学校になると8時や8時半からしか登校が出来ないこともネックになります。
朝、自分は先に家を出て、短時間とはいえ子どもだけで家で時間を過ごし、そして自分で鍵をかけて登校してもらうのは、心配。
ここも、保育園時代にはなかった悩みになります。
時短制度が使えなくなる
産休後、時短で働いているワーママも多いと思います。
どうしても子育てをしていると時短の方が都合が良く希望して時短勤務をしている人もいれば、フルタイムだとどうしても残業が発生する為やむなく時短勤務をしている方もいると思います。
ちなみに、時短勤務制度は、育児・介護休業法で定められており、3歳未満の子どもを育てている従業員がいる場合、時短勤務制度を設けなければならないとしています。
期間は法律上「子が3歳に達する日まで」となっています。
2021年現在、3歳以降の子を養育する従業員に対して、法律上、導入が義務とされる制度はありません。
しかし小学校入学前までは、短時間勤務制度や始業時間変更などの措置といった制度を整えることを、厚生労働省により求められています(努力義務)。
そういった背景もあり、小学校に入るまでは時短制度が使える会社は増えているのですが、逆にいうと、小学校に入ると時短制度が使えなくなってしまう会社が大半を占めています。
時短勤務をフル活用することで、なんとか仕事と育児を両立していたワーママにとって、時短制度が使えなくなることは、負担がかなり増えることになります。
時短制度が使えないのであれば、このまま仕事を続けるべきなの?と悩む人は少なくありません。
子ども対応の時間が増える
小学校になると、保育園と異なることがいくつもありますが、その一つに親の関わりの比重が増えることがあります。
まず、持ち物の準備や宿題のチェックなど、子どもがきちんと学校生活を送るためのサポートが必要になります。
「子どもが主体的にやらせよう」と思っても、学校からは「親の責任」と言われます。
確かに、小学生といっても6歳、ちょっと前まで保育園児・幼稚園生です。
まだまだ主体的に動くのは難しく、ある程度習慣化したり自主的に考えて動けるようにサポートするのは必要なことで親の責務だと思います。
また、学校行事やPTA活動など、保育園時代には無かった平日に対応しなければいけない事も増えます。
最近は共働きも増え、PTAは自主参加に変わったり、負担を少なくする動きもありますが、まだまだ参加しないといけないものもあり、負担としてのしかかります。
強制参加ではない行事や活動も、学校の様子を知ったり、親同士の繋がりを作る為に参加をしたいと思うと、結局ママが頑張ることになり、負担になってしまう話もよく聞きます。
子どもの環境の変化に対するサポート
小学校に上がると、子どもも大きく環境が変わり、不安定になる子どもも多いです。
先生もお友達もガラッと変わり、新しく人間関係を作らなければなりません。
学校だけでなく、学童という2つの新しい環境に適合するのはなかなか大変です。
また、それまでは毎日体を動かしたり、歌ったり遊んだりしていた日々から一転して、机に座って話を聞くのですから、戸惑ったりストレスに感じるのも無理はありません。
一方、親としては、これまで保育園だと毎日連絡帳で先生とやりとりし、お迎えの際に事細かに先生から様子を聞けていたのが一変し、子どもから直接話を聞かなければならず、なかなか状況が見えないもどかしさがあります。
学校に上手く馴染めなかったりストレスと感じて「学校に行きたいくない」と泣いて訴えてきたり、学童に行かずに帰ってきてしまったりすると、親としては悩んでしまいますよね。
そうやってストレートに気持ちを表現出来る子どもにはすぐ気づいて寄り添ってあげられますが、逆に、上手くやっている様に見えていた子どもが実はすごくストレスを抱えていて、気づいた時には取り返しがつかない程傷ついている事もあります。
まだまだ自分の言葉では気持ちをしっかり伝えることが出来ない6歳児。
しっかりと寄り添ってあげる必要があります。
これまで以上に、親子のコミュニケーションの時間を確保し、子どもの気持ちに寄り添ってあげるのがとても重要な時期だといえます。
長期休みがある
保育園になくて小学校にあるもの、それは長期休みです。子どもの頃には楽しみで仕方がなかった夏休み・冬休み・春休みにこんなに悩まされる日が来るとは・・・。
もちろん、長期休みでも学童保育はやっています。
が、お弁当が必要だったり、朝の保育開始時間が通常の学校よりも遅めだったりと、働いている身からするとハードルの高い条件を突きつけられる事も。
長期休みは2週間〜1ヶ月半と長期戦ですので、付け焼き刃では親の方が消耗してしまいますので、しっかり対策したほうが良さそうです。
小一の壁に向けて、やるべきこと5つ
夫婦でよく相談する
保育園時代は、ママが頑張ればどうにかなってしまっていた部分もあるかもしれませんが、小1の壁は夫婦での協力がないと大変です。
パパが在宅ワークや時差出勤が出来ないか、時間単位の有給が出ないかの相談をしてみましょう。
パパが遅めに出勤出来るだけでも、朝時間の問題が解消できますし、在宅ワークにすることで解決できる事はたくさんあります。
これも永遠に続く訳ではありません。
まずは小学校生活スタート〜1学期の間だけでもどうにか調整出来ないか確認してみましょう。
また、家事育児の分担も改めて検討する良いタイミングです。
そもそも「小1の壁」をよく認識出来てない、問題意識を持っていないパパも多くいます。非協力的なのは、知らないだけかもしれません。
ママ一人で抱え込まず、まずは、どういう課題があるのかを共有し、一緒に解決する方法を探しましょう。
使えるサポートをリサーチする
学校併設の公立の学童に預けるのが一般的ですが、最近はそれ以外にも、様々なサービスがあります。
公立の学童を検討・利用する方が多いと思いますが、公立の学童のメリットは、
・費用が安いこと
・クラスメートが多く、学校の延長線の人間関係
が挙げられます。
一方、デメリットは
・一般的に、お迎えは18時まで(延長保育があっても19時まで)
・待機児童で入れない地域がある
が挙げられます。
最近は、民間の学童サービスも増えており、それぞれ特色のあるサービスを展開しています。
例えば、
・学校からの送迎サービスがあり、遅くまで預かってくれる
・水泳や英語など習い事がプログラムに組み込まれている
などがあります。但し、費用が高く、家計に負担がかかるのは避けられないでしょう。
小1の壁を乗り越えたママに話を聞くと、「公立の学童と民間の学童サービスを併用している」人もいる様です。
民間サービスで遅くまで預かってもらえる体制を整えつつ、公立学童を併用することで費用を抑えることもできますね。
また、多くの自治体ではファミリーサポート(ファミサポ)を提供しています。
これは、サポートしてほしい親子とサポートできる援助者をマッチングしてくれるサービスです。
習い事への送り迎えといった定期的な利用でも、どうしても調整が出来ない日にだけお願いする単発の依頼でも使えます。
援助者は、子育てが終わって手が空いた主婦の方や祖父母世代が多く、子育て経験があって安心して預けられる印象があります。
私もファミサポに登録していますが、小さいお孫さんがいらっしゃる方なので、子どもの対応にも安心感があります。
こういった頼れるサポート、使えるサービスをしっかり把握し、活用するのが大きなポイントですね。
会社や上司に相談する
時短勤務は小学校入学までと決まっている場合も、今後も時短勤務が続けられないか、一度会社や上司に相談をしてみてはいかがでしょうか。
ダメもとで相談した所、時短正社員で継続して働ける様に会社が調整をしてくれたというワーママもいました。
また、最近は新型コロナの影響もあって、在宅ワーク(リモートワーク)やフレックス勤務が以前より進んでいる会社が増えています。
フルタイム勤務で働くけれど、在宅ワークやフレックス勤務で対応出来ないか、という相談も、以前よりは受け入れられやすくなっているでしょう。
今後ずっとという訳ではなく、「1年生1学期の間だけでも」とお願いすると、検討してもらいやすくなるかなとは思います。
せめて、最初の1ヶ月だけ仕事を調整してもらったり、半休や有給休暇を使わせてもらい、なんとかバランスが取れないかを一緒に考えてもらいましょう。
自分で考えているだけでは解決しませんし、どんな解決策が可能なのかわかりません。
まずは相談あるのみです!
リモートやフレックスで働ける職場を探す
家族から協力を得られない、会社から理解を得られない場合、リモート(在宅ワーク)やフレックス勤務で働ける職場を探してみましょう。
心が疲弊していると、つい、パートで良いかな、非正規雇用でまた慣れたら頑張って正社員を目指せばいいかな、と思ってしまいがちです。
しかし、正社員からパートや非正規雇用に変えるのは簡単ですが、それらから正社員に戻るのは大変です。
まずは、正社員で続ける方法を模索してみて下さい。
最近は、在宅ワークOKの職場・仕事やフレックス勤務出来る会社も増えています。
これらを活用すれば、フルタイムだったとしても、育児と両立しやすくなります。
ワーママの増加や新型コロナウイルスの後押しもあり、在宅ワーク可やフレックス勤務、時差出勤を取り入れている会社が増えています。
転職を考えているなら、転職エージェントを上手く活用しましょう。
面談や求人紹介、転職活動のサポートは全て無料です。
転職エージェントはたくさんありますが、女性の転職に強いLIBZ(旧リブズキャリア)やパソナキャリアに登録することをオススメします。
複数のエージェントを使うことは問題ないので、両方登録してもOKです。
時短勤務で働ける職場を探す
夫婦や実家の協力体制や、子どものことを考えると、フルタイムで働くことは考えられないという人もいるでしょう。
後から悔やんでも幼少期は戻ってこないので、子どもを優先したいと考えるママもいていいと思います。
最近は、リアルミーキャリアなど、正社員で転職直後から時短OKの求人を提案してくれる転職エージェントもあります。
派遣社員やパートで働く場合、給料がガクッと下がる事は避けられないと思いますが、貴重な子どもとの時間を確保しやすくなるでしょう。
一点注意したいこととしては、派遣社員・パートでは、仕事内容、勤務体系、給料や手当てなど、正社員と異なることがたくさんあります。
過去に派遣社員やパートで働いた経験があればそれらの働き方にイメージが着くと思いますが、これまでずっと正社員で頑張ってきた方は、いざ転職しようとしてから、または転職してから「あれ、こんなに違うの!?」と思うこともたくさんあります。
自分の勝手なイメージだけでなく、一度、どういう求人があるのか、自分が希望する働き方が本当に出来るのか、は冷静に情報収集して下さいね。
転職サイトや派遣サイトに登録するのは無料ですから、まずはどういう求人があるのか見てみたり、担当者に相談をしてみて下さい。
リアルミーキャリアは、「育児と仕事を両立する時短転職」を謳っており、ワーママの強い味方です。一都三県で勤務希望の場合は、迷わず登録をして下さい。
一方、弱点として、展開している地域が少ないことや求人数に偏りがあることが挙げられますので、合わせて、女性の転職に強いLIBZ(旧リブズキャリア)やパソナキャリアにも登録してみてください。リモートやフレックス勤務出来る求人もたくさんありますよ。
派遣社員に興味があるなら、派遣スタッフ満足度調査口コミNo1のパソナに登録してみて下さい。
自分の条件ならどういう仕事を紹介してもらえるのか、正社員の時と変わる条件が何か、を”具体的に”見ておくと、後から後悔することが避けられます。
まとめ
いかがでしたか。時間がない、様々な制約の中戦わなければならないワーママは、まさに情報戦!
まずは知り、判断していくことが大切です。
転職エージェントや転職サイト、派遣サイトは登録や利用にお金がかかりません。タダです。
それらを上手く活用して、しっかり”知り”、そして、悔いのない選択をして下さい。
小1の壁は高く長いと言います。聞いていると不安になります。しかしこれも十人十色。
やってみないと分かりません。出来る対策をしながら、一緒に体当たりでぶつかっていきましょう!上にあげた対策が少しでも役に立てば幸いです。
ワーママでも諦めない!あなたのキャリアと子育て生活が明るいものとなりますように。
最近は働くママ向けの転職エージェントもあります。
例えば、リアルミーキャリアは「育児をしながら働く」ママを支援する転職エージェント。
✔︎ 育児に理解のある企業で働きたい
✔︎ 時短や在宅など柔軟な働き方をしたい
✔︎ 年収も下げたくない
といったことを諦めない転職を可能にしてくれます。
また、普通の転職エージェントではバリバリ働く男性や独身女性に埋もれて苦戦しがち。
ですが、ワーママ向けのエージェントだと周りと同じ条件で戦えるメリットも!
条件の良い企業は、保活同様すぐに埋まってしまいます。
希望に合う求人が出たらすぐに声がかかる状況を作るためにも、エージェントに情報登録を済ませ希望を伝えておきましょう。
フルタイム求人ももちろんあります